「鱅ヨウ」
新字源(角川)「くろたなご。コイ科の淡水魚。〈国〉①ちちかぶり。②このしろ」
新漢語林(大修館)「このしろ。〈国〉ちちかぶり。いさざ」
漢辞海(三省堂)「①伝説上の怪魚。②コイ科の淡水魚。黒鰱。クロレンヒイ。〈日本語用法〉このしろ」
漢字源(学研)「①魚の名。コイ科の淡水魚。鰱(ハクレン・シタメ)と似るが、頭がより大きく、黒みを帯びる。黒鰱。別名、鱃・胖頭魚。②魚の名。ハマギギ科の海水魚。頭は扁平で、くちばしが長い。雄が卵を口中で孵化させるという。ハマギギ。海鱅。別名、海鮎」
[考察]
新字源は「くろたなご」(カネヒラの方言らしい)、新漢語林は「このしろ」、漢辞海は第一義を「怪魚の名」、第二義を「黒鰱、クロレンヒイ」、漢字源は第一義を「黒鰱」、第二義を「ハマギギ」とする。
『山海経』では「鱅鱅之魚」という語形で出ている。姿が犂牛(ヤク)に似、鳴き声が豚に似た魚だという。これは想像上の動物である。『説文解字』では「鱅は魚の名」とある。漢の司馬相如の賦に鱅が出ている。また『詩経』の動植物を研究した三国時代の陸璣は「鱮ショは魴に似て頭大なり(・・・)。其の頭尤も大にして肥えたる者、徐州の人之を鰱と謂ひ、或いは鱅という謂ふ」と述べている(『毛詩草木鳥獣虫魚疏』)。鱅と鰱は同類の魚である。二つの魚の違いについて明の李時珍は「鰱・鱅を以て一物と為すは誤れり。首の大小、色の黒白、大きさ侔ひとしからず」と述べている(『本草綱目』巻四十四)。
中国の本草学や動物学では鱅をHypophthalmichthys nobilisに同定している。これはコイ科ハクレン属の淡水魚、コクレンである。中国原産で、長江や珠江に生息する。ハクレンに似、目が下方についている。体の色はハクレンが銀白色であるのに対し、コクレンは暗黒色。頭は大きく、体長は1メートルに達する。
日本では『和名抄』が知知加布利(ちちかぶり)、『本草和名』が知知加加加布利(ちちかかかぶり)の訓をつけている。江戸時代以後「このしろ」の訓がつけられた。これらは当然国訓である。
[正しい語釈]
コイ科ハクレン属の淡水魚。長江や珠江に生息する。ハクレン(白鰱))に似るが、体が黒みを帯びる。頭は大きく、目が下方についている。体長は1メートルに達する。コクレン(黒鰱)。別名、鰫・ 鱃。Hypophthalmichthys nobilis/「このしろ」は国訓。
典拠:『詩経』斉風・敝笱「其の魚は魴と鱮ショ」(陸璣の詩疏に「鱮は魴に似て頭大なり(・・・)。其の頭尤も大にして肥えたる者、徐州の人之を鰱と謂ひ、或いは鱅という謂ふ」)、『史記』司馬相如伝「鰅・鱅・鰬・魠」(『文選』所収の上林賦に鱅を鰫に作り、郭璞の注に「鰫は鰱に似て黒し」)
新字源(角川)「くろたなご。コイ科の淡水魚。〈国〉①ちちかぶり。②このしろ」
新漢語林(大修館)「このしろ。〈国〉ちちかぶり。いさざ」
漢辞海(三省堂)「①伝説上の怪魚。②コイ科の淡水魚。黒鰱。クロレンヒイ。〈日本語用法〉このしろ」
漢字源(学研)「①魚の名。コイ科の淡水魚。鰱(ハクレン・シタメ)と似るが、頭がより大きく、黒みを帯びる。黒鰱。別名、鱃・胖頭魚。②魚の名。ハマギギ科の海水魚。頭は扁平で、くちばしが長い。雄が卵を口中で孵化させるという。ハマギギ。海鱅。別名、海鮎」
[考察]
新字源は「くろたなご」(カネヒラの方言らしい)、新漢語林は「このしろ」、漢辞海は第一義を「怪魚の名」、第二義を「黒鰱、クロレンヒイ」、漢字源は第一義を「黒鰱」、第二義を「ハマギギ」とする。
『山海経』では「鱅鱅之魚」という語形で出ている。姿が犂牛(ヤク)に似、鳴き声が豚に似た魚だという。これは想像上の動物である。『説文解字』では「鱅は魚の名」とある。漢の司馬相如の賦に鱅が出ている。また『詩経』の動植物を研究した三国時代の陸璣は「鱮ショは魴に似て頭大なり(・・・)。其の頭尤も大にして肥えたる者、徐州の人之を鰱と謂ひ、或いは鱅という謂ふ」と述べている(『毛詩草木鳥獣虫魚疏』)。鱅と鰱は同類の魚である。二つの魚の違いについて明の李時珍は「鰱・鱅を以て一物と為すは誤れり。首の大小、色の黒白、大きさ侔ひとしからず」と述べている(『本草綱目』巻四十四)。
中国の本草学や動物学では鱅をHypophthalmichthys nobilisに同定している。これはコイ科ハクレン属の淡水魚、コクレンである。中国原産で、長江や珠江に生息する。ハクレンに似、目が下方についている。体の色はハクレンが銀白色であるのに対し、コクレンは暗黒色。頭は大きく、体長は1メートルに達する。
日本では『和名抄』が知知加布利(ちちかぶり)、『本草和名』が知知加加加布利(ちちかかかぶり)の訓をつけている。江戸時代以後「このしろ」の訓がつけられた。これらは当然国訓である。
[正しい語釈]
コイ科ハクレン属の淡水魚。長江や珠江に生息する。ハクレン(白鰱))に似るが、体が黒みを帯びる。頭は大きく、目が下方についている。体長は1メートルに達する。コクレン(黒鰱)。別名、鰫・ 鱃。Hypophthalmichthys nobilis/「このしろ」は国訓。
典拠:『詩経』斉風・敝笱「其の魚は魴と鱮ショ」(陸璣の詩疏に「鱮は魴に似て頭大なり(・・・)。其の頭尤も大にして肥えたる者、徐州の人之を鰱と謂ひ、或いは鱅という謂ふ」)、『史記』司馬相如伝「鰅・鱅・鰬・魠」(『文選』所収の上林賦に鱅を鰫に作り、郭璞の注に「鰫は鰱に似て黒し」)