「鸕ロ」
新字源(角川)「鸕鶿ろじ・鸕鷀ろじは、う。カツオドリ目ウ科の水鳥。かもより大形で細長く、黒い。たくみに潜水して魚をとらえるので、鵜飼いに用いる。鷧い。烏鬼。水老鴉」
新漢語林(大修館)「鸕鶿ろじは、う。しまつどり。かもに似て黒く、のどは白い。水をくぐって魚を捕らえることがたくみである」
漢辞海(三省堂)「鸕鷀ロシは、ウ科の水鳥。黒色で、くちばしは扁平で長い。馴らして漁に用いる。ウ」
漢字源(学研) 「鸕鶿ロシとは、鳥の名。ウ科の水鳥。ウ。水にもぐって魚を捕らえるのが巧みなので、飼って魚を捕らせる。烏鬼・水老鴉とも」
[考察]
四辞典とも鸕鶿を「う」とすることで一致。
『爾雅』釈鳥の「鶿シ、鷧イ」に対して晋の郭璞は「即ち鸕鷀ロシなり。觜の頭曲がりて鉤の如し。魚を食ふ」と注釈している。もともと鶿(鷀)という単名があり、後に盧を冠して盧鶿(鷀)ロシ、鳥偏で整形して鸕鶿(鷀)ロシとなったようである。盧は「黒い」というイメージを示す記号である。『本草綱目』に「盧と茲は幷びに黒なり」という。また同書は鸕鷀について「処処の水郷に之れ有り。鶂ゲキに似て小。色黒し。亦鴉の如し。而して長喙微かに曲り、善く水に没して魚を取る。日に洲渚に集まり、夜林木に巣くふ。久しくすれば則ち糞毒多く木を枯らしむ。南方漁舟往往縻つなぎて数十を畜やしなひ、其れをして魚を捕らしむ」と述べている。文中に出る鶂はヘビウである(本ブログ「鳥の名の漢字(26)・鷁」の項参照)。
中国の動物学や本草学では鸕鷀をPhalacrocorax carboに同定している。これはカツオドリ目ウ科ウ属の鳥、カワウである。『本草綱目』の記述にもあるように、中国では鵜飼いにカワウを用いる(日本ではウミウを利用)。なおウミウは中国ではあまり見られないという。
[正しい語釈]
カツオドリ目ウ科ウ属の鳥の名。全長80センチほど。全身黒色。くちばしの先はかぎ形に曲がる。河川や湖沼に生息し、水中に潜って魚を捕る。カワウ。別名、鷧イ。Phalacrocorax carbo ▽中国ではカワウを鵜飼いに用いる。
典拠:『爾雅』釈鳥「鶿シ、鷧イ」(郭璞の注に「即ち鸕鷀ロシなり。觜の頭曲がりて鉤の如し。魚を食ふ」)、 『史記』司馬相如伝「鵁・鸕群れて其の上に浮かぶ」
新字源(角川)「鸕鶿ろじ・鸕鷀ろじは、う。カツオドリ目ウ科の水鳥。かもより大形で細長く、黒い。たくみに潜水して魚をとらえるので、鵜飼いに用いる。鷧い。烏鬼。水老鴉」
新漢語林(大修館)「鸕鶿ろじは、う。しまつどり。かもに似て黒く、のどは白い。水をくぐって魚を捕らえることがたくみである」
漢辞海(三省堂)「鸕鷀ロシは、ウ科の水鳥。黒色で、くちばしは扁平で長い。馴らして漁に用いる。ウ」
漢字源(学研) 「鸕鶿ロシとは、鳥の名。ウ科の水鳥。ウ。水にもぐって魚を捕らえるのが巧みなので、飼って魚を捕らせる。烏鬼・水老鴉とも」
[考察]
四辞典とも鸕鶿を「う」とすることで一致。
『爾雅』釈鳥の「鶿シ、鷧イ」に対して晋の郭璞は「即ち鸕鷀ロシなり。觜の頭曲がりて鉤の如し。魚を食ふ」と注釈している。もともと鶿(鷀)という単名があり、後に盧を冠して盧鶿(鷀)ロシ、鳥偏で整形して鸕鶿(鷀)ロシとなったようである。盧は「黒い」というイメージを示す記号である。『本草綱目』に「盧と茲は幷びに黒なり」という。また同書は鸕鷀について「処処の水郷に之れ有り。鶂ゲキに似て小。色黒し。亦鴉の如し。而して長喙微かに曲り、善く水に没して魚を取る。日に洲渚に集まり、夜林木に巣くふ。久しくすれば則ち糞毒多く木を枯らしむ。南方漁舟往往縻つなぎて数十を畜やしなひ、其れをして魚を捕らしむ」と述べている。文中に出る鶂はヘビウである(本ブログ「鳥の名の漢字(26)・鷁」の項参照)。
中国の動物学や本草学では鸕鷀をPhalacrocorax carboに同定している。これはカツオドリ目ウ科ウ属の鳥、カワウである。『本草綱目』の記述にもあるように、中国では鵜飼いにカワウを用いる(日本ではウミウを利用)。なおウミウは中国ではあまり見られないという。
[正しい語釈]
カツオドリ目ウ科ウ属の鳥の名。全長80センチほど。全身黒色。くちばしの先はかぎ形に曲がる。河川や湖沼に生息し、水中に潜って魚を捕る。カワウ。別名、鷧イ。Phalacrocorax carbo ▽中国ではカワウを鵜飼いに用いる。
典拠:『爾雅』釈鳥「鶿シ、鷧イ」(郭璞の注に「即ち鸕鷀ロシなり。觜の頭曲がりて鉤の如し。魚を食ふ」)、 『史記』司馬相如伝「鵁・鸕群れて其の上に浮かぶ」